私は祖母に育てられたこともあり、祖母の葬儀では辛い悲しみを味わいました。海洋散骨の費用や流れも視野に家族と相談して家族葬を行う予定でしたが、祖母は習字の先生をしていたこともあり世間体から一般葬を行った後で遺品整理をゴミの回収を行う業者に依頼することになりました。葬儀業者の会場を使って一般葬を行いましたが、式場は盛大で華やか、まさに祖母を送るには最高の舞台でした。しかし、私個人の感想としては参列者に対する挨拶に追われ、自分自身がゆっくりと気持ちを整理することはできませんでした。人のためにお葬式をやっているという感覚が強く、涙を流しながらずっと頭を下げて挨拶ばかりしていた記憶しかありません。お葬式に対する考え方って本当に人によって様々だと思いますし、故人に関わる人のためにお葬式を開催することも必要だと思います。ただ、従来からの典型的なお葬式の舞台でなくても、故人とゆかりのある方のための場を用意することも可能なので、決して一般葬が最善の選択とは限らないなというのが本音です。