お葬式で忙しくて故人を偲ぶ時間もない

自分と関係が深い身内が亡くなった際のお葬式ほどよく覚えているかと思いきや、実際はそうでもなかったです。私は喪主ではなかったのですが、喪主に次ぐ立場でしたから、とにかくまあ忙しくって、故人を偲んでいる時間なんてないのですよね。

もっとも静かに故人を偲ぶことができたのは、遺体が自宅に運び込まれたその日だけだったかもしれません。そこから翌日はお通夜、斎場での告別式、お葬式、火葬と、本当にめまぐるしく時間が過ぎていったことを覚えています。

誰かが亡くなると、亡くなった遺族はゆっくり静かに故人を偲ぶなんてことはできなくて、本当にもう次から次へとやることをこなしていくという感じになるのですよね。お葬式が終わったと思ったら次は初七日の法要のことも決めなくてはなりませんし、それに遺品の片付けや財産の整理も行わなくてはなりませんから。

ですから身内のお葬式については、忙し過ぎて逆になにも覚えていないぐらいな感じです。そしてひと段落したらどっと悲しみが押し寄せてくるのですよね。