父の希望通りの家族葬

先日、70代の父が亡くなりました。離れて暮らす娘である私は突然のことで大阪に住む父のお葬式のことなどどうすればいいか全く分かりませんでした。
ただ父は生前からお葬式は派手にしたくない、家族葬がいいと母と話し合っていたようでした。両親で家族葬をしてくれる葬儀会社も見学し、普通の一軒家で行う家族葬に決めていたため、亡くなった後は慌てることなく、スムーズでした。私達家族も皆、父が望んでいたことならと賛成しました。集まったのは子供である私達や孫や兄弟等8人で、実際に葬儀が始まるまではもっと沢山の人に来てもらったほうが良かったのではという迷いが多少ありました。
ところが始まってみるとゆっくり長い時間亡くなった父のそばにいることもでき、他の人に気を使うこともなく、父のことだけを考えお別れすることができました。つながりの強い人だけが集まり、義理での参列者もなく、悲しみを共有することができました。
沢山の人との交流は好まなかったけれど家族など身近な人に惜しみなく愛情を注いでくれた父。そして身近な人から愛され続けた父。本当に父らしい葬儀でした。沢山の人に囲まれた葬儀ではありませんでしたが、身近な人に深く愛され、遺族の心に永遠に残り続ける父は偉大だと感じた葬儀でした。