思いのほかお金のかかってしまった直葬への後悔

父が亡くなった時、直葬の業者をどこにするか、決めるのに非常に迷いました。
老人ホームからの入院をへて死亡したので、遺体を安置する場所もなく、すぐに決断を迫られました。
茨城県だったので、素直にJAの直葬にしたのですが、大阪エリアでの斎場での直葬よりもけっこう高くて驚きました。
本当はもう少し各業者につっこんで聞いてみたかったのですが、翌々日が友引にあたってしまうので、考える時間がなく、とにかく早く遺体を焼くことにしなければならなかったので、適当に決めてしまいました。

JAさんに乗っかってしまっただけ、という重たい事実だけが残っています。自分の中では、2年たちますが、実は解決できていません。
焼いて埋葬するだけで、そんなにお金が必要なの?という気持ちはずーっとありますね。
このままでは自分も死ねません。しかも孤立死率5割の状態です。
私自身いつ倒れてもおかしくない状態なので、いつ住職にお話をしようか考え中です。
夫はそういう話をひどく嫌うので、そこのところがまだ平行線で困っています。

私の場合は、父を最後に帰郷させたことでよかったことと悪かったことがあると思います。
不仲だった母と早く引き離し、昔なじみのある土地で死なせたいと思ってきました。
ふるさとの言葉を聴きながら過ごし、ふるさとの味つけの料理を食べて、その中で死ぬことができて、ある意味幸せだったと思います。
悪かったのは、死んでからのことを全く想定していなかったことです。入院した時点で、もうかなりの衰弱があったので、斎場の下調べを進めておくべきだったと思います。
縁起が悪いと言われればそれはもうしかたないのですが、お年寄りが倒れてからは、葬儀や埋葬のことをしっかり回りが決めるか、それとも本人が書面であらかじめ残すか、どちらかにしなければいけないと思います。